技術紹介TECHNOLOGY

培養・有用産物の製造(バイオ分野)MICROBIAL CULTURE AND USEFUL PRODUCTS (BIO TECHNOLOGY FIELD)

サービス概要

遺伝子組み換え微生物等での有用産物の製造に分離精製技術も絡めて、バイオ分野を中心とした製造ニーズに対応するとともに、酵素法によるグルクロン酸抱合体等の代謝物調整、独自技術によるシトクロムP450やジオキシゲナーゼ発現系を用いたバイオコンバージョンも行います。KNCバイオリサーチセンターは動物用医薬品製造業許可を取得しております。

製造設備の
ご紹介

発酵生産、抽出、分離精製、研究、プロセス開発、製造を一貫してサポート可能な設備を備えています。KNCバイオリサーチセンターでは、遺伝子組み換え微生物の培養と精製を行う設備を有するGMP工場(B棟)が稼働しています。

【微生物培養】
一般微生物(大腸菌・放線菌・カビ・酵母など)や遺伝子組み換え体(大腸菌・酵母など)の培養を受託致します。さらに培養のみならず、得意とする分離精製技術を駆使して目的とするタンパク質、二次代謝産物や生物変換産物をmg~kgオーダーで提供します。お客様から培地や培養方法のご提示が無い場合でも、神戸天然物化学にて最適化を行い、GMP対応にて最大5,000L培養槽までスケールアップすることが可能です。培養から菌体除去までの作業エリアはBSL1の遺伝子組み換え体を扱うことができ、GILSP申請実績も多数あります。培養後の培地や菌体などは3,000L殺菌タンクで処理後、焼却しており、環境への配慮も万全です。また、培養液から溶媒を用いた抽出にも対応します。
【分離精製技術】
長年培ってきた天然物の分離精製経験に基づき、各種の手法や精製装置(大型中圧カラム、分取用HPLC、向流分配クロマト、蒸留、膜分離、再結晶など)を組み合わせ、mgから数十kgスケールの分離精製が可能です。
【バイオコンバージョン】
生物の代謝機能や酵素を利用して安価な物質を付加価値の高い物質に変換する技術です。神戸天然物化学では独自技術によるシトクロムP450やジオキシゲナーゼ発現系を用いたバイオコンバージョンを行います。

製造実績

培養条件の検討をはじめ、フラスコレベルから5,000L培養槽を用いた培養まで目的に応じた様々なスケールでの培養を実施します。豊富な微生物培養の実績と高度な技術に基づき、開発から商業生産ステージまで精製ステップを含めた対応が可能です。

【培養】
  • 放線菌、カビ、酵母の培養
  • 遺伝子組み換え体(大腸菌・酵母など)の培養
  • pH/溶存酸素/温度等の検討、流加培養による高密度培養
【有用産物の製造】
  • 組み換えタンパク質、二次代謝産物の生産
  • 微生物もしくは菌体破砕により得られた酵素を用いた物質変換(バイオコンバージョン)・培養液から各種有機溶媒を用いた目的物の抽出、遠心分離/膜分離/クロマトグラフィーによる精製
  • 天然物(植物)、生薬の有効成分の抽出分離精製及び構造解析
  • 微生物等の培養液や菌体からの抽出分離精製
  • 二次代謝産物の抽出分離精製
  • ペプチド、タンパク質、酵素などの分離精製
  • 生物製剤(ペプチド、タンパク質、抗体医薬品)の分離精製とプロセス開発